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【中国トンデモ事件簿】災害死者数の過小申告は都市伝説ではなかった 台風死者38人→8人、子供の遺体燃やし隠蔽

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【中国トンデモ事件簿】
災害死者数の過小申告は都市伝説ではなかった 台風死者38人→8人、子供の遺体燃やし隠蔽

2016年9月下旬、中国・浙江省の大雨による土砂崩れで流された乗用車の付近を捜索する救助隊員。地方政府による災害時の死者数の過小報告が浮上した(ロイター) 2016年9月下旬、中国・浙江省の大雨による土砂崩れで流された乗用車の付近を捜索する救助隊員。地方政府による災害時の死者数の過小報告が浮上した(ロイター)

 中国で大規模な事故や天災が発生した際、当局は公表する犠牲者数を「35人」以内に抑えて責任を免れようとする-。中国のネットユーザーの間でまことしやかに語り継がれてきた噂が、必ずしも“都市伝説”ではなかったことを実証する事態が起きた。2012年に遼寧省で発生した台風災害の死者数が、過少に発表されていたことが明らかになったのだ。(北京 西見由章)

 発端は「中国中央人民ラジオ」に匿名で届いた1通の名簿だった。12年8月上旬に遼寧省鞍山市の岫岩(しゅうがん)満族自治県を襲った台風で死亡した住民の氏名や年齢、住所、死因などが記されていた。

 名簿の人数は38人分。当時、当局側が発表した被害状況は「死者5人、行方不明者3人」だった。

 同ラジオの記者は現地で名簿に掲載された一人一人の親族を訪ね、このうち27人が確かに台風災害で死亡していたことを確認した。残りの11人は、住所が遠隔地であることや名前に一部不明な点があるなどの理由で未確認だという。ただ調査の結果、名簿は明らかに「本物」の資料であることが裏付けられた。

 当時、台風災害で妻と息子の妻、孫娘の3人を亡くした男性は、死者1人につき2万元(約32万円)の葬式代を地元の鎮政府から受け取ったが、被害を上級組織に報告することは許されなかったという。

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