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【河崎真澄のチャイナウオッチ】中国の外貨準備、年内3兆ドル割れか 資産逃避とトランプ旋風のダブルパンチで外資締め付け、「本国送金がストップ」と頭抱える商社幹部

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【河崎真澄のチャイナウオッチ】
中国の外貨準備、年内3兆ドル割れか 資産逃避とトランプ旋風のダブルパンチで外資締め付け、「本国送金がストップ」と頭抱える商社幹部

中国の通貨、人民元の札。中国の外貨準備高は減少が止らない(ロイター) 中国の通貨、人民元の札。中国の外貨準備高は減少が止らない(ロイター)

 世界一を誇る中国の「外貨準備高」が減少を続け、大台の3兆ドル(約350兆円)割れが目前に迫ってきた。

 11月末段階の外貨準備高は前月比691億ドル減の3兆515億ドルだった。12月末の数字は、中央銀行である中国人民銀行が年明け早々にも発表するが、仮に同じ幅で減少すれば年内に3兆ドルを割る事態となる。

 中国経済の成長鈍化と先行き不透明感を強く印象づけることになりそうだ。

 そもそも外貨準備高は国家や中央銀行が、輸入代金の決済や、ODA(政府開発援助)など対外債務の返済に加え、自国の通貨の為替レートの急変動を防ぐなどの目的で、ドルや円、ユーロなど「ハードカレンシー」と呼ばれる国際的な外貨を積み上げておく資金のプールで、「国民経済の貯金」とも呼ばれている。

 中国の場合は国有企業や民間企業、個人などから外貨を吸い上げ、中央の外貨準備に統合するしくみ。

 2006年にそれまで世界一だった日本を追い抜いて、11年には3兆ドルを突破していた。だが14年6月にピークの3兆9932億ドルと、わずかに4兆ドルの手前で失速。その後2年半足らずで25%近くも減った。

 このところの元安傾向で人民銀行が外貨準備を取り崩し、ドルを売って元を買う市場介入を繰り返していることも要因だが、投資家や個人が中国経済の先行き不透明感から、資金を海外に逃避させる動きを強めていることが響いている。

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