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【Viva!ヨーロッパ】ドイツのNHK、「ドイツ公共放送」難民少年逮捕の殺人事件報じず波紋 難民に寛容メルケル政権へ配慮か

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【Viva!ヨーロッパ】
ドイツのNHK、「ドイツ公共放送」難民少年逮捕の殺人事件報じず波紋 難民に寛容メルケル政権へ配慮か

12月6日、独南西部フライブルクで、女子大生の殺害現場付近の樹木の下に追悼のために置かれたローソクや花束(ロイター) 12月6日、独南西部フライブルクで、女子大生の殺害現場付近の樹木の下に追悼のために置かれたローソクや花束(ロイター)

 ARDがフェイスブックやブログで示した理由は主に2点。一つは容疑者が未成年者で「特別な保護」への配慮を要したこと。もう一つは番組が「社会的、全国・国際的に重要な事件」の報道を主眼とし、今回の事件が「他の殺人事件と比べ際立った」ものでなく、「ローカルな重要性」しかないとみなしたためだ。

 だが、こうした説明に納得しない視聴者も少なくないようだ。フェイスブック上には「悪い冗談」「外国人サッカー選手の脱税事件(のニュース)がどうしてもっとわれわれにとって重要だというのか」といった声が寄せられた。

 ARDは容疑者が難民だったことは判断に影響していないと主張する。ただ、事件で政府批判や反難民感情が高まる可能性も予想されただけに「体制に忠実な放送局の政治的動機」などとして、局側がそうした事態を回避しようとしたのではないかと、政治的意図を憶測する批判も上がる。

 一方、ARDのインタビューに応じたメルケル氏は難民が絡んでも「他の殺人事件同様」に容疑者については明らかにされるべきだとした上、「集団全体への拒絶に結びつけてはならない」と述べ、重要なのは事件を難民全体への反感につなげないことと強調した。

 議論は他の国内メディアも巻き込んだ。「反既存体制」を掲げる大衆迎合主義(ポピュリズム)的な潮流が欧米で強まり、メディア報道にも批判を向けられる中、問題はその信頼に関わりかねないためだ。

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