産経ニュース

【Viva!ヨーロッパ】ドイツのNHK、「ドイツ公共放送」難民少年逮捕の殺人事件報じず波紋 難民に寛容メルケル政権へ配慮か

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【Viva!ヨーロッパ】
ドイツのNHK、「ドイツ公共放送」難民少年逮捕の殺人事件報じず波紋 難民に寛容メルケル政権へ配慮か

12月6日、独南西部フライブルクで、女子大生の殺害現場付近の樹木の下に追悼のために置かれたローソクや花束(ロイター) 12月6日、独南西部フライブルクで、女子大生の殺害現場付近の樹木の下に追悼のために置かれたローソクや花束(ロイター)

 ドイツ公共放送局「ARD」が難民の絡んだ殺人事件の報道を一時見合わせ、厳しい批判にさらされている。大量の難民受け入れで国内世論が割れる中、“政治的配慮”の判断とも受け止められたためだが、難民の社会統合は重要な課題だけに、「沈黙」するのでなく、事実を報じて広く議論すべきだとの意見は強い。(ベルリン 宮下日出男)

 事件は南西部フライブルクで10月中旬に発生した。大学のパーティーに参加した女子学生(19)が帰宅途中に行方不明となり、市内の川辺で遺体で見つかった。死因は溺死。性的暴行も受けていた。

 捜査は難航したが、警察は今月3日、婦女暴行と殺人の疑いで17歳の少年を逮捕したと発表した。少年はアフガニスタンから昨年、保護者を伴わずにドイツに入国した難民で、地元の家庭で受け入れられていた。

 ドイツでは昨年、メルケル首相の寛容政策の下、約89万人の難民が流入。多くの国民が受け入れに協力する一方、治安上の不安などから反発する国民も多い。そうした状況だけに、難民が起こした凶悪事件の衝撃は大きい。

 だが、ARDは看板ニュース番組「ターゲスシャウ」の3日夜の放送で容疑者逮捕を伝えなかった。日本でいえば、NHKが毎日午後7時から放送する「ニュース7」に相当する番組だ。視聴者から疑問や批判が上がり、ARDが理由を説明する事態になった。

続きを読む

このニュースの写真

  • ドイツのNHK、「ドイツ公共放送」難民少年逮捕の殺人事件報じず波紋 難民に寛容メルケル政権へ配慮か

「ニュース」のランキング