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【金融不全 変われぬ銀行(4)】認知症高齢者に6千万円投信売りつけた銀行 「信頼」の看板逆手にあくどい契約横行、モラルはどこへ?

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【金融不全 変われぬ銀行(4)】
認知症高齢者に6千万円投信売りつけた銀行 「信頼」の看板逆手にあくどい契約横行、モラルはどこへ?

 東京・霞が関の金融庁。11月下旬の金融審議会で配られた資料には、あるべき銀行の姿が描かれていた。顧客の利益を最優先に考えたサービスを提供し、安定した収益を確保-。しかし、実際の姿は理想からあまりにもかけ離れている。

 金融庁幹部はいう。

 「これまでのやり方を変えなければ、銀行は生き残ってはいけない」

                   ◇

 「10年後も恥じない仕事を」

 スマートフォンの着信音が部屋に響いたのは、生後3カ月の長女を寝かしつけた直後のことだった。会社員の女性(43)=東京都板橋区=が出るなり、相手はまくし立てた。

 「復職してなかったんですか。旦那さんの収入だけで、どうやって返済するというんです」

 大手銀行の男性行員からだった。出産を機に自宅を購入しようと、夫と共同名義で35年の住宅ローンを申請。審査に通り契約を交わすばかりだったが、翌年4月までの育児休業が突然問題視された。すぐに復職は難しいことを伝え電話を切った。娘の寝顔を見ると不安がこみ上げてきた。「家を買えないかもしれない」

 ところが、契約に訪れると担当者が交代しており、契約は無事に結べた。「何だったのか。育児で心身ともに不安定な中、人権を侵害された気持ちになった」

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