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【防衛最前線(99)】「お米か? 特急か? いや、自衛隊初の独自通信衛星だ」 統合運用を前進させる「きらめき2号」

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【防衛最前線(99)】
「お米か? 特急か? いや、自衛隊初の独自通信衛星だ」 統合運用を前進させる「きらめき2号」

防衛省が来年1月に打ち上げる独自通信衛星「きらめき2号」のイメージ図(防衛装備庁提供) 防衛省が来年1月に打ち上げる独自通信衛星「きらめき2号」のイメージ図(防衛装備庁提供)

 来年1月、「きらめき」が宇宙に向かって飛び立つ。

 とはいってもJA全農あきたが開発した県産米「秋のきらめき」ではない。JR九州が運行する特急「きらめき」でもない。防衛省が初めて打ち上げる独自の通信衛星「きらめき2号」だ。日本の英知を結集した「天空に美しく光り輝く」衛星という意味を込めて「きらめき」と名付けられた。

 打ち上げが行われるのは来年1月24日。鹿児島県の種子島宇宙センターでH2Aロケットに搭載される。インド洋上空の宇宙空間で運用が予定されており、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊部隊や、ソマリア沖アデン湾で活動する自衛隊の海賊対処部隊の部隊間通信を助ける。

 防衛省はこれまで、民間の通信衛星を利用していた。しかし、容量に制限があり音声やファクスなどにしか使えず、画像データを送る場合は「1枚に数十分かかるので使い物にならない」(防衛装備庁関係者)という状態が続いていた。陸海空自衛隊の部隊間の通信にも制限があり、統合運用の妨げともなってきた。

 また、大規模災害が発生した場合は一定の地域で集中的に通信を行わなければならない。従来はその都度、民間会社と新たな契約を結ばなければならず、部隊展開の機動性という観点からも問題があった。これでは有事の際の即応体制にも支障をきたしかねない。

 このため、防衛省は独自の通信衛星を導入することを平成23年に決定した。7月に「きらめき1号」が南米フランス領ギアナで打ち上げられる予定だったが、輸送中に損傷が発生したため延期。1号は30年3月以降に打ち上げることとし、2号の打ち上げが先に行われることになった。

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