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【入門・日米戦争どっちが悪い(1)】片手に十字架、片手に鉄砲 侵略と虐殺繰り返した西欧白人国家

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【入門・日米戦争どっちが悪い(1)】
片手に十字架、片手に鉄砲 侵略と虐殺繰り返した西欧白人国家

真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊するアリゾナ記念館。日米開戦から75周年を迎える=米ハワイ州(AP) 真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊するアリゾナ記念館。日米開戦から75周年を迎える=米ハワイ州(AP)

 奴隷の存在を前提として書かれた聖書

 「愛」を説く宗教であるキリスト教を信じる白人たちが、先住民を殺したり、黒人を奴隷にすることに心の痛みを感じなかったのはなぜでしょうか。

 旧約聖書に有名な「ノアの箱舟」という物語があります。そのノアにはセム、ヤペテ、ハムの3人の息子がいました。ある日、ノアは酔っぱらって素っ裸で寝込んでいるのをハムに見られました。するとノアはハムの子供カナンについて「カナンは呪われよ/奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ」と告げました(創世記9章25節)。セムはユダヤ人とアラブ人の祖、ヤペテは白人の祖、ハムは黒人の祖と解釈され、黒人を奴隷とすることを正当化する根拠となったのです。

 どうして裸を見たら子供が呪われなければならないのか、さっぱり分かりませんし、この記述で黒人奴隷を正当化するのは理解できませんが、とにかく「黒人を奴隷にすることを神は許している」と解釈したのです。旧約聖書も新約聖書も、奴隷を容認しているかどうかはともかく、その存在を前提として書かれています。

 有名なフランスの啓蒙思想家、シャルル・モンテスキューでさえ、『法の精神』で黒人奴隷のことをこう記しています。

 「現に問題となっている連中は、足の先から頭の先まで真黒である。そして、彼らは、同情してやるのもほとんど不可能なほどぺしゃんこの鼻の持主である。極めて英明なる存在である神が、こんなにも真黒な肉体のうちに、魂を、それも善良なる魂を宿らせた、という考えに同調することはできない」「黒人が常識をもっていないことの証明は、文明化された諸国民のもとであんなに大きな重要性をもっている金よりも、ガラス製の首飾りを珍重するところに示されている。われわれがこうした連中を人間であると想定するようなことは不可能である。なぜなら、われわれが彼らを人間だと想定するようなことをすれば、人はだんだんわれわれ自身もキリスト教徒でないと思うようになってくるであろうから」

=つづく

(地方部編集委員 渡辺浩)

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