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【スポーツ異聞】国体は本当に必要か 開催地の天皇杯を途切れさせた被災地・岩手の英断

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【スポーツ異聞】
国体は本当に必要か 開催地の天皇杯を途切れさせた被災地・岩手の英断

「ようこそ岩手へ 多くのご支援ありがとうございます」の横断幕を持ち、入場した岩手県選手団=10月1日、岩手県北上市の北上総合運動公園北上陸上競技場(鈴木健児撮影) 「ようこそ岩手へ 多くのご支援ありがとうございます」の横断幕を持ち、入場した岩手県選手団=10月1日、岩手県北上市の北上総合運動公園北上陸上競技場(鈴木健児撮影)

 10月11日に閉幕した第71回国民体育大会「2016希望郷いわて国体」で開催県の岩手は天皇杯(男女総合優勝)を獲得できずに2位に終わった。優勝したのは東京だった。

 開催地持ち回り制で開催都道府県が天皇杯を獲得でき、「戦う前から優勝チームが決まっている」と揶揄(やゆ)されてきた国体。開催県以外が男女総合優勝を飾ったのは02年の第57回高知大会以来で実に14年ぶりだ。高知国体の場合は橋本大二郎知事(当時)の方針で過剰な選手強化を控え、競技施設も既存の施設を改修して使用するなど、もともと総合優勝を目標としてはいなかった。

 一旦は途切れたが、高知の例をならって追随する都道府県は出なかった。03年の58回大会からは、また開催都道府県が天皇杯を獲得するパターンが続いてきた。それを今年、岩手が途切れさせた。

 岩手は意図的に途切れさせたわけではなかった。岩手も開催の方針が固まった07年当初は天皇杯獲得へ向けて強化する予定だったのだ。ところが、11年3月に発生した東日本大震災で状況が変わった。甚大な被害を受けた岩手は開催を返上(中止)こそしなかったが、復興を優先させたため、強化費を縮小、大会前から目標を「総合8位以内」としてきたが、それを上回る成績を手にできた。

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