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【月刊正論】「慰安婦狩り」を偽証した吉田清治「韓国スパイ」説を追う 大高未貴(ジャーナリスト)

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【月刊正論】
「慰安婦狩り」を偽証した吉田清治「韓国スパイ」説を追う 大高未貴(ジャーナリスト)

吉田清治氏を取り上げた朝日新聞の記事(手前が昭和58年10月19日付、奥が同年12月24日付) 吉田清治氏を取り上げた朝日新聞の記事(手前が昭和58年10月19日付、奥が同年12月24日付)

 最後に前述した神奈川県警の堂上氏のある告白を紹介する。昭和60年に堂上氏が早期退職した際、数年ぶりに吉田氏から三田駅近くのビルに呼び出され、再就職斡旋と引き換えにカネを求められたというのだ。

 「お父さん(吉田氏)は私に『あなたは、好んで警察を辞めたんじゃないでしょう。もとに戻りたかったら、私の線で復職させてあげますよ。どうですか』って言ったんです。『私の線で』って言いましたよ。私、その気はなかったのですけど、逆に魂胆をさぐろうと思って『どうすればいいの? お父さんの力、借りようかな』と言ったのです。『それだったら、新聞紙に180万円を包んで持ってきなさい』と。そういうことを平気で言うんですよ。私が『180万円、持ってくれば何とかなるの?』と言ったら、『いや、前のポジションより、もっといいポジションを用意させますから』。私は『ああ、お父さん、すごい力があるんだね。以前、息子に殺されるって言ってた話がうそみたいだね』って。それで、そこのお茶代の支払いも私がしてお別れしたきりですよ」

 この2年前に禎郁氏は他界している。吉田氏とKCIA、禎郁氏との本当の関係はまだ解明できていない。しかし、封印された朝鮮人養子の過去をたどると、彼と禎郁氏の数奇な人生が一枚のタペストリーのように織り重なって見える。一方で両氏の息子たちの人生は一度も交差しない。そのことが寒々しく感じられると同時に、両氏の息子たちへの最大の配慮だったのかもしれないとも思える。

■大高未貴(おおたか・みき) フェリス女学院大学卒業。著書に『強欲チャンプル 沖縄集団自決の真実』(飛鳥新社)、『日韓“円満”断交はいかが?女性キャスターがみた慰安婦問題の真実』(ワニ新書)など。

※この記事は月刊正論11月号から転載しました。ご購入はこちらへ。

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