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【月刊正論】「慰安婦狩り」を偽証した吉田清治「韓国スパイ」説を追う 大高未貴(ジャーナリスト)

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【月刊正論】
「慰安婦狩り」を偽証した吉田清治「韓国スパイ」説を追う 大高未貴(ジャーナリスト)

吉田清治氏を取り上げた朝日新聞の記事(手前が昭和58年10月19日付、奥が同年12月24日付) 吉田清治氏を取り上げた朝日新聞の記事(手前が昭和58年10月19日付、奥が同年12月24日付)

 「まあ!すみません、あんまり(家族に)話を聞かせない方が良いと思うんで。私はまあ一応話を聞いて大体解るんですが、弟たちは全く知らないので、訳が分からんと思うんです。父は何も話さなかったです。よほど喋りたくなかったんじゃないですかね。何かありましたらあなたに連絡します」

 そこで取材は打ち切られ、以降、長男からは一切の連絡もない。ここからは推測になるが、禎郁氏は“在日”であることをひた隠しにして生きてきたのではなかろうか?

 在日米軍基地は朝鮮戦争時、朝鮮への兵員、軍需物資を補給するための国連軍の兵站物資補給地として機能していた時代があった。その事から、北がルーツの禎郁氏が全駐労の幹部まで上り詰めていたとすれば、重い胸の内も推してはかることができる。吉田氏はそれに配慮したのかもしれない。

■カネに困っていた?

 しかし、吉田氏から日本の戸籍をもらった禎郁氏は、裏をかえせば一生涯にわたって吉田氏に弱みを握られたとも考えられる。もしかしたら吉田家養子縁組の代償として吉田氏になんらかの形で金銭的な便宜をはかってきたのではなかろうか。全駐労幹部ともなれば退職金含め、かなりの給与を貰っていたはずだ。定職にもつかず、ほぼ息子たちの稼ぎで生活していた吉田氏の余裕はどこからきたのか。詳しくは紙面の都合で割愛するが、吉田氏は一時期、文筆家以外の仕事で禎郁氏に職業を斡旋してもらっていた形跡もある。

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