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【生前退位】天皇の譲位はしばしば南北朝など政争と混乱を生んできた…

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【生前退位】
天皇の譲位はしばしば南北朝など政争と混乱を生んできた…

 江戸末期にも、明治天皇(第122代)の父・孝明(こうめい)天皇(第121代)が譲位しようとした。江戸幕府が朝廷に無断で日米修好通商条約を結んだことに激しい怒りを募らせたためで、幕府と公家が取りなし、譲位は何とか回避された。孝明天皇は妹の和宮(かずのみや)に徳川家への降嫁を促すために譲位をちらつかせたこともあった。

 天皇自身、またはその周辺による恣意(しい)的な譲位は、しばしば政争や内乱の遠因となった。明治維新の立役者の一人である伊藤博文は、譲位を認めれば、政情は不安定となり、内乱になりかねないと現代人以上に危惧していたに違いない。

(田北真樹子)

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