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【歴史の交差点】ユーラシア地政学の変動 明治大学特任教授・山内昌之

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 ユーラシア地政学がめまぐるしく変動している。その立役者は、ロシアのプーチン大統領である。まず、次の3つの現象を見ていただきたい。

 第1は、2015年10月にカスピ海艦隊がシリア国内の「イスラム国」(IS)の拠点に対し、高精度巡航ミサイルを発射し、1500キロ離れた地点に着弾させたことだ。この高い軍事技術は、その戦略性と並んで、カスピ海沿岸の反露国家であるアゼルバイジャンやトルクメニスタンを改めて震撼(しんかん)させた。

 第2は、ロシアがシリア作戦に際して、自領の北カフカスでなくイランのハマダン基地を利用した事実である。これはロシアとイランというシリア問題における最強同盟の力を誇示する結果にもなった。

 第3は、8月15日にエストニアとラトビア国境において旧ソ連諸国で構成する集団安全保障条約機構(CSTO)の軍事訓練が実施されたことだ。北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)への牽制(けんせい)もさることながら、ベラルーシやアルメニアに加えて、カザフスタン、タジキスタン、キルギスタンといった中央アジア3国が部隊まで派遣したことは注目される。

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