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【月刊正論】「昭和天皇=レイプ犯」などというデタラメが世界記憶遺産となる悪夢が動いている 明星大特別教授 高橋史朗

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【月刊正論】
「昭和天皇=レイプ犯」などというデタラメが世界記憶遺産となる悪夢が動いている 明星大特別教授 高橋史朗

姜徳景『責任者を処罰せよ』(1995年/韓国・ナヌムの家「慰安婦」歴史館所蔵)「女たちの戦争と平和資料館」(東京)の入り口横に掲げられた慰安婦の絵画で絵画中央の木に縛り付けられた人物は昭和天皇とされる。昭和天皇をレイプ犯とした「女性国際戦犯法廷」の原点となった絵画だとされる(提供画像) 姜徳景『責任者を処罰せよ』(1995年/韓国・ナヌムの家「慰安婦」歴史館所蔵)「女たちの戦争と平和資料館」(東京)の入り口横に掲げられた慰安婦の絵画で絵画中央の木に縛り付けられた人物は昭和天皇とされる。昭和天皇をレイプ犯とした「女性国際戦犯法廷」の原点となった絵画だとされる(提供画像)

放っておけない反日策動の集大成

 そもそも「世界の記憶」遺産制度は史実を認定するものではないが、今回の「慰安婦」共同申請が登録されれば、我が国に与える影響は軽視できない。また、女性国際戦犯法廷の「訴訟文書」が登録されれば、連合国も東京裁判も避けた天皇有罪の不当判決が世界的に認められたと誤解されかねず、日本国内の強い反発が高まることは避けがたい。

 「最終的かつ不可逆的な解決」を宣言し、国連事務総長も評価した日韓合意に反対する市民運動団体が中心となって共同申請した慰安婦問題は、学界においても定説がなく、特に日韓両政府と市民運動団体とが激しく対立するテーマであり、潜在的議論のあるテーマであるから、拙速を排する「機微な取扱い」が必要であり、先送りすべきテーマである。

 8カ国・地域の14の市民団体とイギリスの帝国戦争博物館が申請した具体的資料の全体像が近い将来明らかになるであろうが、イギリスの帝国戦争博物館所蔵文書の筆者の調査によって、日本人研究者によって既に研究調査された日本の資料が多く含まれていることが明らかになった。他国の資料についてもおおむね同様であると推察される。

 申請文書により今回の共同申請の資料選択は日本主導であり、日本の発言力が極めて大きいことがうかがわれる。1992年の朝日新聞の慰安婦「強制連行プロパガンダ」を起点として、日本の一部の市民運動団体と歴史学研究者が一丸となって、これまでジュネーブやニューヨークを舞台に国連関係者に対して働きかけてきた20年以上の運動の成果が今、新たにユネスコに向けられているのである。この朝日報道と連動した“日本発”の告発に毅然と反論しなければ、「南京虐殺」文書登録の二の舞いとなることは必至であり、取り返しのつかない歴史的汚点を残すことになる。

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