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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈581〉】山本幸三大臣がインサイダー調査に圧力と文春が「スクープ」 実は新潮と“相打ち”だった

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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈581〉】
山本幸三大臣がインサイダー調査に圧力と文春が「スクープ」 実は新潮と“相打ち”だった

山本幸三地方創生担当相 山本幸三地方創生担当相

 前にも書いたが、何かを告発しようとする者は、その“効果”を考えて媒体を選ぶ。

 今週、『週刊新潮』(9月8日号)はトップで「『インサイダー』捜査中止を企てた『山本幸三地方創生大臣』の国会質問」。

 まったく同じネタを『週刊文春』(9月8日号)は「インサイダー疑惑の人物から5千万円 国会質問で強制調査に“圧力”『アベノミクス大臣山本幸三』の罪」。

 これが偶然の一致ということは有り得ない。要は山本地方創生相を告発し、安倍内閣にダメージを与えようという人物が、両誌にタレ込んだに違いない。

 『文春』が〈告発スクープ〉と打っているから、少なくとも『文春』は『新潮』が同じネタを特集しているとは知らなかったのだろう。

 二大週刊誌に同時に記事を掲載させたのだから、告発する側としては大成功ということだ。

 で、「告発」の内容。

 2012年、山本氏は衆院予算委で当時SESC(証券取引等監視委員会)が強制調査、告発したインサイダー取引に関して質問、自見庄三郎金融担当相を厳しい言葉で責めたてた。

 〈“私(山本氏)の知人”である吉岡(宏芳)被告に対するSESCの調査を問題視して〉〈SESCの存在意義にさえも、疑問を投げかけている=『新潮』〉

 ところがその一方で、山本氏は吉岡被告と関係の深い会社の社長を務めていた--。

 要するに山本氏は、岩井奉信日本大学教授の指摘によると、

 〈「国会議員の職務権限を行使して、ビジネスパートナーを守るような質問をし、自分が代表取締役を務める会社への利益誘導をしているのです」=『新潮』〉

 むろん、山本氏は全面否認。それにしても今や、大臣の“身体検査”、週刊誌が一手に担っている。

 『ニューズウィーク日本版』(9・6)「トランプの黒歴史」、必読。

       (月刊『Hanada』編集長)

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