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【正論】中国の「社会主義市場経済」はファシズムの一形態に過ぎない 福井県立大学教授・島田洋一

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【正論】
中国の「社会主義市場経済」はファシズムの一形態に過ぎない 福井県立大学教授・島田洋一

福井県立大学教授・島田洋一氏 福井県立大学教授・島田洋一氏

≪中国の歴史戦の狙い≫

 中国の「抗日戦争勝利記念日」(9月3日)が近づいてきた。昨年の同日、天安門広場で大々的に繰り広げられた「世界反ファシズム戦争勝利70周年記念」軍事パレードは記憶に新しい。

 「歴史を鑑(かがみ)に」と居丈高に迫る中国の歴史戦には、3つの狙いがある。第1は潜在敵国、特に日本に贖罪(しょくざい)史観を浸透させ、その精神的武装解除を図ることである。第2は「反省しない日本」への敵愾(てきがい)心をかき立て、独裁体制の維持を正当化することである。第3は自由、民主、法の支配、人権といった「現在」の問題に焦点が当たらぬよう、注意を過去にそらすことである。

 従って、とりわけアジアの自由主義大国・日本が誤った贖罪意識から脱して、正しく「歴史を鑑」とすることが、日本自身にとってはもちろん、自由世界全体にとっても戦略的に極めて重要となる。

 まずファシズムという言葉だが、これはイタリアのムソリーニが、共産主義でも資本主義でもない「第三の道」として打ち出したものである。国家主義的な独裁を永遠の統治原理としつつ、資本主義のエネルギーを抑圧体制活性化のために用いるというのがその「第三」ないし折衷策たる所以(ゆえん)である。

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