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【生前退位 私はこう思う】典範改正は危険、摂政が最善 上智大学名誉教授・渡部昇一氏

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【生前退位 私はこう思う】
典範改正は危険、摂政が最善 上智大学名誉教授・渡部昇一氏

渡部昇一・上智大学名誉教授(荻窪佳撮影) 渡部昇一・上智大学名誉教授(荻窪佳撮影)

 天皇陛下は本当にご誠実なお方だ。今回のお気持ちご表明を受けて、改めてそう感じた。陛下はこれまで、象徴としての天皇の在り方を、自らの行為で示されてきた。被災地をお見舞いにいらっしゃるとき、腰をかがめ、ひざまずいてお話になる。私も80歳を超えているので分かるが、そのようなことはなかなかできるものではない。さぞおつらいでしょうと、心配になる。そうした陛下の優しいお気持ち、誠意のあるお姿は、国民にとって、大変ありがたいものだ。

 しかし、私としては、お体に差し障りのない形で、陛下が国民のためにお祈りし続けてくださるだけで、天皇の象徴としての役割は十分に果たせるのではないかと思う。国民、そして国のためにお祈りすること、つまり祭祀(さいし)が象徴天皇の中心的な役割であり、災害のたびに国民の中に自ら降りていくということは、本来その姿ではない。

 あえて言わせていただくならば、陛下はお優しすぎるのではないか。そこまで心配なさらなくても、国民は十分に天皇の象徴性を感じることができるはずだ。

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