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【話の肖像画プレミアム】俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…

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【話の肖像画プレミアム】
俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…

(寺河内美奈撮影) (寺河内美奈撮影)

 若山さんは厳しかったですよ。三国と同年代だし、何とかしてやろうという気があったんでしょう。「気持ちができるまで、便所にこもっていろ!」と怒られて、1時間くらいこもっていたこともあった。完成した作品を見ても、いいのか悪いのか、よく分からなかったな。

 〈映画デビューは翌年、東映の正月第2弾作品「青春の門」。主人公・伊吹信介役だった〉

 これはいろいろあって、1月中旬公開の映画を前年の12月に撮影していたんです。いかに切羽詰まっていたか、分かるでしょ。蔵原惟繕(これよし)監督と深作欣二監督の2人態勢で、すさまじい勢いで撮影していましたね。でも、これが意外にヒットして、57年には続編「自立篇」も作られました。

 僕にとっては初めての映画の仕事だったので、やっぱり感慨はありました。ラストシーンで、僕が母親の遺骨をかじって、バイクで走り去る。東京・銀座の劇場で、スクリーンに映ったこのシーンを見て、「俳優として生きていこう」と決意したのを覚えています。

 その後、「道頓堀川」(同年)でまた深作さんとご一緒したんですが、ここで「二度とあいつとはやらん!」って怒られたんです。

 山崎努さんとビリヤードで対決する場面で、僕が崩れ落ちる。両足で崩れたら、深作監督が「浩市くん、片足だけで崩れてくれ」。「何でですか」って聞いたら、「かっこ悪いんや。片足だけ立ててくれ」と言うんです。それで「できません。おれの気持ちはこっちなんです」と反論したら、「わしが監督じゃーっ!」って怒鳴られた(笑)。たかだか21、22歳の小僧が、(「仁義なき戦い」などで著名な)深作監督に「できない」って盾突いていたんですから。小さい頃から三国の撮影現場を見ていたせいで、俳優はみんなそうやって主張するものだと思い込んでいたんですね。

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