産経ニュース

【話の肖像画プレミアム】俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【話の肖像画プレミアム】
俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…

(寺河内美奈撮影) (寺河内美奈撮影)

 病院で最後に会ったのは、その年の春先でした。「外に行くか?」と聞いたら、「うん」と言う。それで車いすに乗せて外に出たら、すぐに「寒い」と言い出したので部屋に戻りました。それからまもなく亡くなりました。

 世間では僕と三国の間に「確執があった」などと言いますが、そうではない。僕らはお互いのことを大切に思っていて、親子であることを安売りしたくなかっただけです。今となっては、もっと共演しておけばよかったとも思います。いや、2人の本格的な共演作が「美味しんぼ」のような娯楽作品でよかったのかもしれないな。

深作欣二監督に反論して怒鳴られる

 〈俳優デビューは昭和55年、若山富三郎さん主演のNHKドラマ「続・続 事件 月の景色」。少女を殺害した犯人役だった〉

 それまでに父、三国(連太郎)の撮影現場を何度も見ていたので、自分が演技をするということに抵抗はなかったですね。

 僕の役は、岸恵子さん演じる母親と母子相姦の関係に陥っていて、その秘密を知った少女を殺してしまう、という深刻な設定。僕は少女を殺したことは認めるけれど、理由については黙秘するんです。接見室で、国選弁護人である若山さんに対し、ずっと黙っている。僕は当時、かなりの本数の映画を見ていて、演技については多少分かったつもりでいたんだけれど、全然うまくいきませんでした。役の気持ちとしては、どんどんうつむいていくわけですよ。だけど、それじゃカメラに顔が映らないから、「もっと顔を上げろ」と言われる。気持ちに反することをやらないといけない。でも、何度やっても顔を上げられない。

続きを読む

このニュースの写真

  • 俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…
  • 俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…
  • 俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…
  • 俳優・佐藤浩市(55) 父・三国連太郎と「確執があった」と世間は言うけど…

「ニュース」のランキング