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【野口裕之の軍事情勢】相模原市19人刺殺事件はナチスのT4作戦だったのか? 容疑者が感化されたヒトラーの歪んだ思想を紐解く

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【野口裕之の軍事情勢】
相模原市19人刺殺事件はナチスのT4作戦だったのか? 容疑者が感化されたヒトラーの歪んだ思想を紐解く

「津久井やまゆり園」で19人を殺害したとして逮捕された植松聖容疑者。「ヒトラーの思想が降りてきた」と話していた=7月27日午後、相模原市緑区(桐原正道撮影) ※一部画像を処理しています※ 「津久井やまゆり園」で19人を殺害したとして逮捕された植松聖容疑者。「ヒトラーの思想が降りてきた」と話していた=7月27日午後、相模原市緑区(桐原正道撮影) ※一部画像を処理しています※

 被差別側が差別側に転ずる歴史は繰り返す

 ここでミュンヘンの銃乱射事件に戻る。犠牲者9人中ほとんどが、旧オスマン帝国の版図に入る地域出身のイスラム系移民。繰り返すが、片や犯人は、西欧では少数派のイラン人少年。一見すると被害者/加害者が、似た環境に身を置いていた“不思議”な構図が浮かぶ。小欄の見立てはこうだ。

 《ドイツの差別的極右思想にかぶれ、イラン人=アーリア人の元祖といった優越性観念に目覚め、優越思想を抱く多数派に紛れ込みたい願望が暴発した。乱射は事実上の『多数派資格許可申請書』だった》

 ゆがんだ思考回路ではあるが、差別される側が、差別する側に時間とともに転じる移民史は、米国などでも繰り返された。

 ひるがえって、「全人類の為に」障害者を「人間として認めない」植松容疑者は、優越感を得るべく障害者を殺りくしたとの分析もある。警察への供述は「理路整然でブレてはいない」というが、捜査関係者は植松容疑者を前に、自らの戦慄を抑え込み、容疑者を「人間として認める」努力を強いられているのだろう。

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