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【映画深層】そういえばこれって人形アニメだったんだっけ?と思われる作品に…『ちえりとチェリー』の中村誠監督

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【映画深層】
そういえばこれって人形アニメだったんだっけ?と思われる作品に…『ちえりとチェリー』の中村誠監督

ちえり(右)はぬいぐるみのチェリーとともに困難に立ち向かう ちえり(右)はぬいぐるみのチェリーとともに困難に立ち向かう

 人形を一コマ一コマ少しずつ動かして撮影するストップモーションアニメーションは、大変な時間と労力を要する。長編映画となると日本ではほとんど作られていないが、極めて日本的な題材でこれに果敢に挑戦した作品が、7月30日に東京・渋谷のユーロスペースで公開の「ちえりとチェリー」だ。だが手がけた中村誠監督(46)は「見ている人に、人形アニメだからよかった、と思われたら失敗だなと思っている」と意外なことを口走る。(藤井克郎)

思うことで寄り添える

 物語の舞台は、東日本大震災で被害を受けた東北地方の小さな町。小学6年生のちえりは、小さいころに亡くした父の法事のため、ぬいぐるみのチェリーを抱えてこの町にある祖母の家にやってきた。想像力が豊かで、猫やネズミとも仲良くなったちえりは、縁の下で出産の近い母犬を見つける。古い蔵に移して、チェリーたちとともに子犬の誕生を見守るが、父親の命を奪ったどんどらべっこの影が迫っていた…。

 チェリーたち仲間も、恐ろしい敵も、どちらもちえりの空想による存在という設定になっているが、中村監督は「言いたかったことの一つに、自分自身を乗り越えるというのがある」と打ち明ける。

 「ネガティブな思いを自分の力で否定していく、ということを描きたかったというのがあって、登場するキャラクターは彼女の心の中から出てきたという形にしている。例えば震災に遭った人たちに何をしてあげられるかを考えたとき、何かを想像することって大きいのではないか。思うことで寄り添えることがあるのかなと、この映画を作りながら思っていました」

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