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【野口裕之の軍事情勢】シーシェパードは中国によるサンゴ礁破壊を見て見ぬふり…チャイナマネーが対日反捕鯨資金になっているのか?

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【野口裕之の軍事情勢】
シーシェパードは中国によるサンゴ礁破壊を見て見ぬふり…チャイナマネーが対日反捕鯨資金になっているのか?

サンゴを密漁中の中国漁船(手前)に海上保安庁の巡視船「するが」が急行。密漁船はサンゴの網を回収後、黒煙をはきながら全速力で逃走した=平成26年11月9日、小笠原諸島・父島の南16キロの領海内(大山文兄撮影) サンゴを密漁中の中国漁船(手前)に海上保安庁の巡視船「するが」が急行。密漁船はサンゴの網を回収後、黒煙をはきながら全速力で逃走した=平成26年11月9日、小笠原諸島・父島の南16キロの領海内(大山文兄撮影)

 シーシェパードは「各種武器」で“中国漁船”に応戦を

 従って、シーシェパードが南シナ海に人工島に近付けば、突如“漁船”が現れ、包囲されるやもしれない。当然、シーシェパードは日本の調査捕鯨船をいたぶる際に使用する「各種武器」で応戦すればよい。炎を発止ながら落下する落下傘信号弾▽失明させられるレーザー光線▽空気銃による刺激性物質入り弾発射▽異臭物質や塗料入りビンのランチャーによる投てき▽スクリューに絡み付けるワイヤーや鉄塊付ロープ▽体当たり▽発光弾▽発煙筒…。

 プラットフォームも充実している。ヘリコプターを搭載する元捕鯨船▽世界1周が可能な高速船などを現有し、過去には「缶切り」呼ぶ鉄鋼製の刃を船体に取り付けた元漁業調査船も投入していた。

 10億円前後といわれる年間収入で「武器」に不足はない。人民解放軍海軍や海警を相手にせよとは言わないまでも、軽武装の“中国漁船”相手なら、良い勝負になろう。

 「軍事資金」のほとんどはハリウッドを始めとする俳優やミュージシャン、政党や企業…など、世界中からの寄付。シーシェパードは実態を裏付け調査しないメディアを踊らせ、クジラなどを「食い物」に、寄付を募っている。

 日本という敵をつくり出し、力を拡大していく手口は、中国が近代史をでっちあげ、日本をおとしめる宣伝戦とソックリ。言ってみれば、中国とシーシェパードは「反日の同志」で、残念ながら両者が争う構図は期待できぬかもしれない。

 暴力を駆使し、ムリ筋の主張・行動をどこまでも正当化する点も酷似する。仲裁裁判所の裁定を「紙くず」と公式発表する中国は、中国が決める中華秩序こそ国際法に優先すると信じて疑わない。片や、シーシェパードは生き物に序列を付けて、生殺与奪の権をにぎり、自らが勝手に決めた秩序に反する歴史・文化を排除しようとする。「何様のつもりか」と言いたい。

 まさか「神様のつもり」では…。

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