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【野口裕之の軍事情勢】シーシェパードは中国によるサンゴ礁破壊を見て見ぬふり…チャイナマネーが対日反捕鯨資金になっているのか?

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【野口裕之の軍事情勢】
シーシェパードは中国によるサンゴ礁破壊を見て見ぬふり…チャイナマネーが対日反捕鯨資金になっているのか?

サンゴを密漁中の中国漁船(手前)に海上保安庁の巡視船「するが」が急行。密漁船はサンゴの網を回収後、黒煙をはきながら全速力で逃走した=平成26年11月9日、小笠原諸島・父島の南16キロの領海内(大山文兄撮影) サンゴを密漁中の中国漁船(手前)に海上保安庁の巡視船「するが」が急行。密漁船はサンゴの網を回収後、黒煙をはきながら全速力で逃走した=平成26年11月9日、小笠原諸島・父島の南16キロの領海内(大山文兄撮影)

 

 サンゴをダイナマイトで吹き飛ばし、埋め立て

 「関係する島々や礁、海域の生態系保護を(世界一)気遣っている国」(中国外務省の国境海洋事務局長)は、3年半前に実効支配する岩礁・環礁を埋め立てる浚渫(しゅんせつ)工事を始めた。以来、少なくても東京ドーム170個分に相当する8平方キロ(12平方キロ以上説アリ)にものぼる埋め立てを実施した。

 文明を自慢する割に、やることは教養と品性がゼロ。埋め立て資材の相当量を建設予定地近海で「現地調達」しているのだ。

 カッターレスポンプ浚渫船を多数投入し、土砂吸入管を海底に設置。何世紀もの間手付かずだった海中・海底のサンゴを噴射ジェット水で粉々にし、吸入管で土砂はもちろん、サンゴに付着する生物や海草・海藻もろとも吸い上げた。サンゴ礁の破砕にはダイナマイトも使用されており、周辺で掘り出した砂・岩とともに、大量のコンクリートで固められる。基地1カ所だけで数百万トンが掘削されているもようだ。とても、正気とは思えない。

 海面に出ているサンゴ礁・岩礁はごく僅かで、水面下には100余りもの1~数千メートルの海山が連なる。海底の隆起は、深度ごとに色々な種類の海洋生物を生み出すと同時に、栄養豊富な深層水を上昇させ、自然の恵みが浅海で生息する各種マグロ&カツオを含む魚介類や海鳥を育んできた。絶滅が危惧されるオオジャコガイやウミガメなどの生息海域でもある。世界最大のサンゴ礁海域=豪州グレート・バリア・リーフをしのぐ生物の宝庫との分析もあり、学術的にも、食料供給地としても、極めて重要な価値を有する。

 中国は生態系保護・管理に関する国際法などに複数違反するが、仲裁裁判所の裁定をあおぐ以前に常識の問題だ。

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