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【満州文化物語(28)】夢の欧亜国際連絡列車が走る 世界を縮めた「1枚の切符」とは…

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【満州文化物語(28)】
夢の欧亜国際連絡列車が走る 世界を縮めた「1枚の切符」とは…

平成11年に再現運行された「欧亜国際連絡列車」(JR品川駅) 平成11年に再現運行された「欧亜国際連絡列車」(JR品川駅)

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西欧への玄関

 昭和63(1988)年のソウル五輪を前に、日本の新幹線-関釜フェリー-韓国鉄道庁線を1枚の切符で結ぶ「日韓共同きっぷ」が発売され、その1番列車に乗ったことがある。

 途中、関釜フェリーで船中泊し、韓国・ソウルまで1泊2日の行程。このルートが、かつて日本-朝鮮・満州、さらにその先のシベリア鉄道を経て、ヨーロッパまでを結んだ国際連絡ルートの「再現」だと知ったのはそのときだった。

 現在、東海道・山陽新幹線に使われている「のぞみ」「ひかり」は、このルートの朝鮮-満州間を走っていた急行列車の愛称である。開放展望デッキの1等寝台車が連結され、釜山(プサン)-ハルビン間を約1日半かけて突っ走った(ひかり)。

 昭和10(1935)年10月、歌手の加藤登紀子の母、淑子(としこ)は新婚の夫、幸四郎と、このルートをたどって故郷の京都から夫の赴任先であった満州・ハルビンへ向かっている。

 淑子が書いた『ハルビンの詩(うた)がきこえる』には、京都-ハルビン間が「1枚の切符」になっており、その運賃が「61円」だったことが記されている。《六十円は普通の男の一カ月の給料ほどの金高である。それにしても普通の切符と同じ窓口でハルビン行きの切符が買えるのには驚いた》

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