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【満州文化物語(27)】最後の満鉄・大連駅助役が見た明暗とは? 

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【満州文化物語(27)】
最後の満鉄・大連駅助役が見た明暗とは? 

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渡さなかった電話帳

 戦後、間もなく71年。満州関係の団体は、会員の高齢化や減少を理由に解散が相次いでいる。

 都市の会で最大規模(約2万5千人)を誇った「大連会」も3年前、66年の歴史に幕を閉じた。会が残した業績のひとつに『続大連市史』の発行(平成21年)がある。日本時代の大連市が発行した公的な「大連市史」は昭和11(1936)年で終わっており、その後、20年までの「空白の10年間」を埋めた貴重な資料となっている。

 日本側の資料は、中国側も欲しいものらしい。『続大連市史』の編集委員長を務めた太田豊(89)のところへ先日、現在の中国・大連市公文書館の幹部が訪ねてきた。「日本時代の大連に関する本や資料がほしい、というので、戸棚を見せ『好きなものを持っていってくれ』とそっくり、渡しましたよ」 

 だがたったひとつ、中国側から「ぜひに」と請われながら、太田がどうしても渡さなかったものがある。昭和13年版の『大連電話番号簿(電話帳)』だ。先の『続大連市史』にも付録として電話帳のデータ(CD-ROM)がついているが、その原本である。

 大正12(1923)年、日本で最初に、交換手を通さない自動式交換方式(ダイヤル直通)が採用されたのは、東京でも大阪でもなく、関東州(日本の租借地)の「大連」だった。第一次大戦後、国際港湾都市・大連で電話は急速に普及。『続大連市史』によれば、大正9年の電話台数約4000台から昭和13年には約1万4000台と3倍以上に増えている。そのとき、隣の旅順は、たった882台しかなかった。

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