産経ニュース

【新聞に喝!】舛添問題の過熱報道に紛れ中国艦が領海侵入? これは確信犯なのか 京都大学霊長類研究所教授・正高信男

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【新聞に喝!】
舛添問題の過熱報道に紛れ中国艦が領海侵入? これは確信犯なのか 京都大学霊長類研究所教授・正高信男

定例会見で渋い表情を見せた舛添要一・前東京都知事=都庁(撮影・戸加里真司) 定例会見で渋い表情を見せた舛添要一・前東京都知事=都庁(撮影・戸加里真司)

 6月15日、中国海軍の軍艦が鹿児島県沖の領海に入ったと防衛省が発表した。沖縄周辺にとどまっていたことが、いよいよ九州に及ぶようになったと感じたのは、私だけではないだろう。だが驚いたことに、主要紙が同日の夕刊や翌日朝刊の1面トップで報じたのはこれではなく、舛添要一東京都知事(当時)が辞職するというニュースだった。

 2つのニュースについて、新聞が割いたスペースの大きさの違いにも驚いた。産経は東京向けではない大阪本社発行版朝刊(同16日付)でも、1面と社会面や運動面など7つの面で舛添問題の関連記事が載っていた。

 一方、中国艦のニュースは1面含め3つの面にあるが記事の扱いは比較的地味なものだった。

 なるほど東京都は財政規模でスウェーデンに匹敵する巨大組織であり、その知事が任期途中であるにもかかわらず、スキャンダルで辞職するというのはビッグニュースには違いない。しかしなんといっても知事は、国全体の政策にかかわる立場にはない。経済、安全保障や社会福祉、あるいは消費税などの対応が、都知事の交代によって左右されることはないはずだ。

 また、今回のスキャンダルたるや家族旅行に公金を使ったなどという、一般に流布した表現を借りると「せこい」小悪事である。どうしてメディアを挙げて大騒ぎをする必要があるのかわからない。

続きを読む

「ニュース」のランキング