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【産経女子特区】LGBT(2)男装をやめて女性装をしている大学教授は…「女性の方が寛容」「見えない差別を受けているからでは?」

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【産経女子特区】
LGBT(2)男装をやめて女性装をしている大学教授は…「女性の方が寛容」「見えない差別を受けているからでは?」

「女性装をすることで、安心感を得た」と話す東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授(本人提供/その江撮影) 「女性装をすることで、安心感を得た」と話す東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授(本人提供/その江撮影)

 性的少数者を意味する「LGBT」-。同性愛や両性愛、出生時の性別に違和感を覚える性的少数者は、偏見や差別の目にさらされやすい。米フロリダ州で起きた銃乱射事件は、性的少数者を狙ったヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性も指摘された。どちらの性を愛するかといった性的指向と性自認は、個人が生まれ持った特性・特徴であり最も尊重されるべき基本的人権の一つとされる。カミングアウトしてもしなくても生きやすい社会に向け、国内の取り組みを追った。

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 広島修道大・河口和也教授が代表を務める国の科学研究費助成事業の研究班が昨年3月に実施した意識調査では、同性同士などの恋愛感情に対し、女性のほうが男性より寛容で、否定的な感情が少ないことが分かった=グラフ。

 「私もリアルに感じます。異性装をしている私に対して、女性の方が圧倒的に親切です」。東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授(53)はそう語る。

 安冨教授は2年前、女性装をすることで「ただならぬ安心感」を覚え、自分自身が男だという認識が誤っていたことに気がついた「トランスジェンダー」の当事者だ。女性がLGBTに寛容なのは「女性もまた(男性が多数を占める組織などで)マイノリティーとして日々、見えない差別を受けているからではないか」と話す。

 そもそも、なぜ差別が生まれるのか。安冨教授は、日本社会特有の通念が自分らしく生きることを阻んでいるせいだと語る。

 「日本は立場や役割を重んじる社会。例えば会社組織では、ポジションにふさわしい振る舞いや役割を果たすことが求められ、そうしなければ『役を果たしていない』『役立たず』とされてしまう。そんな組織で、自分の意見ややりたいことを押し殺していると心が苦しくなる。そのはけ口が差別や嫌がらせとなってマイノリティーへと向かうのではないか」

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