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【政界徒然草】夏の中央省庁人事はまたも官邸主導が随所に 外務省は杉山次官-秋葉外務審議官体制に 農水省には激震が…

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【政界徒然草】
夏の中央省庁人事はまたも官邸主導が随所に 外務省は杉山次官-秋葉外務審議官体制に 農水省には激震が…

外交や経済など課題山積の中、安倍晋三政権を支える中央省庁体制が固まった=首相官邸(斎藤良雄撮影) 外交や経済など課題山積の中、安倍晋三政権を支える中央省庁体制が固まった=首相官邸(斎藤良雄撮影)

 さらに、官邸は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)推進をにらんで、経産省の井上宏司産業技術環境局長を農水省食料産業局長に、農水省の末松広行農村振興局長を経産省の産業技術環境局長にそれぞれあてる人事を断行した。経産、農水両省の局長交流人事は初めてで、「稼ぐ農業」の構築を急ぐ狙いがある。

 農水省の一連の人事で「官邸は農業改革が一向に進まない現状にメスを入れた」(政府関係者)ようだ。ただ、奥原氏は「アクの強さで省内や農業団体の反発も強い」(農水省職員)といわれる。官邸主導の人事で農業改革を加速させることができるか正念場を迎えそうだ。

 また、海上保安庁長官には、「尖閣問題など島国日本で海上保安庁の活躍は極めて大きい」(菅氏)として、中島敏保安監を昇格させた。佐藤雄二前長官に続き、2代続けて海上保安大学校出身の“制服組”がトップに就くことになった。佐藤氏以前の長官ポストは国土交通省や旧運輸省のキャリア官僚の指定席だったため、佐藤氏の後任人事で国交省は巻き返しを狙ったが、官邸はそうした動きを封じ込めた。

 ただ、官邸主導の人事は「大胆な人事で官僚のやる気を引き出す一方、その何十倍もの恨みを持たれている」(官邸筋)とも言われる。時の政権に面従腹背もいとわない官僚たちを使いこなせるかどうかは、政治主導の実力次第なのはいうまでもない。

(政治部 小川真由美)

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