産経ニュース

【防衛最前線(75)】尖閣接続水域で中国フリゲート艦と対峙した海自護衛艦「せとぎり」 対中任務の要として存在感高め…

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【防衛最前線(75)】
尖閣接続水域で中国フリゲート艦と対峙した海自護衛艦「せとぎり」 対中任務の要として存在感高め…

中国海軍のジャンカイI級フリゲート艦と対峙した護衛艦「せとぎり」(海上自衛隊提供) 中国海軍のジャンカイI級フリゲート艦と対峙した護衛艦「せとぎり」(海上自衛隊提供)

 6月9日午前0時50分ごろ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で海上自衛隊の護衛艦「せとぎり」の警戒監視網が、1隻の不審な船影を捉えた。中国海軍のジャンカイI級フリゲート艦。尖閣諸島の久場島北東の接続水域に侵入しており、そのまま進めば領海に入る可能性もあった。

 せとぎりは海自のP3C哨戒機とも連携しながら監視を続行。同時に、中国軍艦に無線で退去を呼びかけた。しかし、返ってくるのは「ここは中国固有の領海だ」という趣旨の国際法を無視した一方的な主張のみ。日本政府は中国の軍艦が尖閣諸島の領海に入れば、海自に海上警備行動を発令する方針を固めている。それだけに緊張が走る場面だった。

 結果的に中国軍艦は領海には入らず、約2時間20分後の午前3時10分ごろ、尖閣諸島・大正島の北北西から北に向かって接続水域を離れた。

 領海侵入がなかったとはいえ、危機を誘発しかねない「特異な航行」(防衛省幹部)だったことに変わりはない。外務省の齋木昭隆次官は中国艦を確認した直後の午前2時ごろ、程永華駐日中国大使を外務省に呼びつけ、厳重に抗議した。未明の抗議は異例だが、それだけ事態が切迫していた証左でもある。

 中国のフリゲート艦と対峙(たいじ)した海自の「せとぎり」は、「あさぎり」型護衛艦の6番艦だ。全長137メートル、幅14・6メートル、基準排水量は3550トン、乗員約220人。平成2年に就役した。艦名は「瀬戸に立つ霧」に由来する。

続きを読む

このニュースの写真

  • 尖閣接続水域で中国フリゲート艦と対峙した海自護衛艦「せとぎり」 対中任務の要として存在感高め…
  • 尖閣接続水域で中国フリゲート艦と対峙した海自護衛艦「せとぎり」 対中任務の要として存在感高め…
  • 尖閣接続水域で中国フリゲート艦と対峙した海自護衛艦「せとぎり」 対中任務の要として存在感高め…

「ニュース」のランキング