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【野口裕之の軍事情勢】中国・王毅外相がカナダ女性記者に放った「傲慢」発言に世界が戦慄した 次に警戒すべきは南シナ海「観光」開発だ!

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【野口裕之の軍事情勢】
中国・王毅外相がカナダ女性記者に放った「傲慢」発言に世界が戦慄した 次に警戒すべきは南シナ海「観光」開発だ!

西沙(英語名パラセル)諸島の位置 西沙(英語名パラセル)諸島の位置

 「運航会社」によれば2014年9月2日、9683トンの貨客船が処女航海に出た。「観光客」は船内で3泊4日を過ごし、パラセル諸島南西部の面積たった0.01~0.02平方キロの幾つかの砂州を訪れ、ビーチバレーや釣り、記念撮影を行った。実は2013年4月以降、「運航会社」は毎月か隔月、海南省海口市~パラセル諸島へと、同じ貨客船に200人を乗せ試験航海し、3500人以上を運んでいた。

 2014年9月の200人を「観光客」というが、外国旅券では参加できず、香港/マカオの中国人でさえ門前払いだった。200人は「中国政府職員」との観測も出ている。

軍都に化けた「虚構都市」

 最高行政機関・国務院は2009年、《海外の観光客誘致に向け海南省開発》を宣言した。12年には、海南省三沙市にスプラトリー(中国名・南沙)+マクルスフィールド(中国名・中沙)+パラセル(中国名・西沙)の各諸島を《管轄させる》と公表した。

 《管轄》といっても、スプラトリー諸島の多くは台湾/ベトナム/フィリピン/マレーシアの実効支配下で、ブルネイも領有権を主張。台湾とフィリピンも領有権を訴えるマクルスフィールド諸島は岩礁と環礁ばかり。中国が大半を実効支配しているのはパラセル諸島のみだ。従って、2014年11月の小欄は《虚構都市》と形容した。

 ところが、《虚構都市》は《軍都》に完全に化けた。三沙市政府は、台湾やベトナムも領有権を主張するウッディー(永興)島に所在する。3諸島の中で、民間人がまともに生活可能なのは3諸島で最大のウッディー島ぐらいなためだ。埋め立てで島の面積は広がりを止めず、今では2.6平方キロにまで肥大している。

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