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【野口裕之の軍事情勢】習近平氏の傲慢無礼の数々にエリザベス女王もおかんむり…だが増長させたのは英政府ではないのか?

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【野口裕之の軍事情勢】
習近平氏の傲慢無礼の数々にエリザベス女王もおかんむり…だが増長させたのは英政府ではないのか?

ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれた公式晩餐会で乾杯するエリザベス女王(右)と中国の習近平国家主席=平成27年10月20日(AP) ロンドンのバッキンガム宮殿で開かれた公式晩餐会で乾杯するエリザベス女王(右)と中国の習近平国家主席=平成27年10月20日(AP)

 英国のエリザベス女王(90)は2015年10月に公式訪英した中国の習近平国家主席(62)一行が「とても非礼だった」と本音を漏らされたが、女王を慕う英国民は、2014年3月の習氏、同年6月の李克強首相(60)と、過去2回にわたった習・李両氏一行が英国で犯した傲慢無礼の数々を思い起こし、3回の訪英をセットで振り返ってほしい。見えてくるのは《アヘン戦争/1840~42年》など、中国が英国など欧米列強に刻まれた屈辱の近代史に対する意趣返し。屈辱の中国史を、屈辱の英国史を刻むことで晴らす「復讐の旅」でもあったのではないか。とはいえ、21世紀に「帝国主義の怪物」を蘇らせた責任の一端は、英国にも担ってもらわねばならない。英米を中心とする欧米列強が、大日本帝國が国民の血の代償として正当に得た権益を強奪し、中国を反日の先兵に仕立て上げた史実を学習してもらわなければならない。

「英国は中国側の傲慢な態度に耐えている」

 中国が刻んだ屈辱の英国史は例えば、液化天然ガス(LNG)の対中輸出など2兆4000億円超を成約した李首相訪英(2014年6月)を報じた英ガーディアン紙の衝撃表現にも認める。

 《李首相は新たな属国に気前よく金品を与える植民地総督》

 ガーディアン紙の行間に、アヘン戦争の敗北で香港は英国植民地となり、英国政府が任命した総督が統治した史実がよみがえる。実際、中国側は「訪英中止」をちらつかせ、国家元首でもない李首相とエリザベス女王との会見を強要。李首相の英国到着時に空港で用意された赤カーペットが3メートル短かったと文句を言うなど《植民地総督》を気取った。

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