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【スポーツ異聞】「イチロー野球」が視聴率アップの鍵 「ファンが感情移入できるぐらいに汗をかけ!」

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【スポーツ異聞】
「イチロー野球」が視聴率アップの鍵 「ファンが感情移入できるぐらいに汗をかけ!」

5月11日の巨人戦で「コリジョンルール」適用で判定が覆り、抗議する阪神の金本監督=甲子園 5月11日の巨人戦で「コリジョンルール」適用で判定が覆り、抗議する阪神の金本監督=甲子園

 ファンを魅了するプロ野球とは何か-。スポーツに関する著作などで知られた作家、故・海老沢泰久氏は「イチローの野球」をこよなく愛した。理由は分かりやすかった。攻撃であれ、守備であれ、不世出の天才がフィールドにいる限り、何が起こるか分からないからだった。全盛期は過ぎたが、40歳を過ぎてなお、ファンをわくわくさせる雰囲気を醸し出す。昨今のプロ野球はどうか。「1球たりとも目が離せない」プレーヤーにだれがいるのか、頭に思い浮かばない。

ファン離れが止まらない

 プロ野球開幕から約2カ月。交流戦が近く始まる中で、球界不祥事を払拭するような明るいニュースは見当たらない。今季、プロ野球の視聴率は苦戦を強いられている。巨人主催試合の地上派放送は19試合組まれ、開幕ゲームで平均視聴率が10.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったが、その後は2ケタを割る低迷ぶりだ。

 球界の御意見番だった海老沢の“苦言”をまとめた『プロ野球が殺される』(文春文庫)に、プロ野球の人気回復を考えるうえで示唆に富む考察がうかがえる。「野球というのは9回攻撃したら9回守らなければならないスポーツだ。その守備に見るべきものが何もないというのは、ゲームの半分の時間は退屈していなければならないということにほかならない。そんな野球を誰が1回から9回までチャンネルを変えずに見るのだろう」

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