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【海峡を越えて 日・韓・朝芸能始末記(1)】「鳴り物入り」で解禁された日本映画はなぜ韓国でウケなかったのか…韓国の日本大衆文化開放

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【海峡を越えて 日・韓・朝芸能始末記(1)】
「鳴り物入り」で解禁された日本映画はなぜ韓国でウケなかったのか…韓国の日本大衆文化開放

韓国で公開された北野武の映画「HANA-BI」=1998年12月(ロイター) 韓国で公開された北野武の映画「HANA-BI」=1998年12月(ロイター)

 「政敵」を意識した金大中大統領

 1998年10月24日夜、韓国南部・光州市の小さなホール。歴史的瞬間を報道しようと、首都・ソウルなどから大挙して詰めかけた日韓のメディアで異様なムードに包まれていた。

 「植民地支配を思い出させる」「低俗だ」と、日本の大衆文化(音楽、映画、ドラマなど)が禁止されてきた韓国でこの日、戦後初めて「日本語の歌」(大衆歌謡)が公式に歌われる。

 光州は、就任当初から日本の大衆文化開放に積極的だった韓国大統領(当時)金大中のご当地だ。「日本週間」と銘打った日本大使館主催のイベント。出演する歌手の沢知恵(さわ・ともえ)=当時(27)=の母方の祖父が韓国の高名な詩人であったことも勘案されたに違いない。

 翌々月からは、いよいよ解禁された日本映画の上映(開放の第1弾)が始まる。カンヌやベネチアなど4大映画祭の受賞作などに限った公開だが、韓国内には期待と不安が交錯するピリピリムードが漂っていた。官製の公演は韓国世論の反応を探る“瀬踏み”の意味もあったのだろう。

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