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【難読地名を行く―茨城編】乗馬に励んだ開拓者の子 河内町羽子騎(はねき)

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【難読地名を行く―茨城編】
乗馬に励んだ開拓者の子 河内町羽子騎(はねき)

現地で見付けた「羽子騎」の文字=茨城県河内町羽子騎(桐原正道撮影) 現地で見付けた「羽子騎」の文字=茨城県河内町羽子騎(桐原正道撮影)

 茨城県河内町役場のほど近く、新利根川沿いの一角は、「羽子騎」と書いて「はねき」と読む。同町の大字だ。周辺の新利根川沿いには住宅が立ち並び、裏手に田園地帯が広がっている。鳥と馬を連想させるこの地名には、どのような由来があるのだろうか。

 河内町生涯学習課に問い合わせてみると、平成15年に町が発行した「河内の歴史」を紹介してくれた。同書には「羽子騎村の成り立ち」として、以下のように解説されている。

 江戸時代初期の1600年代後半に、武州埼玉郡飯積村(現在の埼玉県加須市飯積)から、羽鳥太郎右衛門政利という人物が一家でこの地に入植した。太郎右衛門は開拓後、この地を2人の子供に託して現在の千葉県栄町の開墾に向かったという。

 このような経緯が書かれているが、地名の由来については触れられていなかった。

 一方、「角川日本地名大辞典」(角川書店)には、由来として「羽鳥太郎右衛門の子が騎乗をよくし、羽鳥の子がよく騎(の)る風評から羽子騎になったという」と書かれている。

 開拓者の羽鳥の子供が馬によく乗るので、「羽子騎」になったというのだ。では、なぜ「子」は発音しないのだろうか。

 河内町生涯学習課の職員は「なぜかはよく分からないが、読んだときの語呂ではないか」と推測する。確かに「はねこき」や「はねごき」などと読むよりは、「はねき」と読んだほうが語呂が良い。だが「子」を発音しない経緯については、いくつかの文献を調べたが、よく分からなかった。(桐原正道)

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