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【検証・文革半世紀(2)】サクラ総動員で習近平主席の「肉まん」逸話を喧伝…「自信のなさ」の表れか 文化・芸術の政治介入ますます

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【検証・文革半世紀(2)】
サクラ総動員で習近平主席の「肉まん」逸話を喧伝…「自信のなさ」の表れか 文化・芸術の政治介入ますます

習近平氏と毛沢東。2人の国家指導者 習近平氏と毛沢東。2人の国家指導者

 4月のある日曜日の午後、北京市東部の映画館で「白毛女(はくもうじょ)」と題する映画の上映が終わった。約100人が収容できる館内から出てきた観客はわずか十数人。「休日は家でゆっくりしたかったが、会社の命令なので仕方なく来た。映画はつまらなくてほとんど寝ていた」。同僚と来たという政府系シンクタンクの30代の男性職員が話した。

 「白毛女」は中国共産党が宣伝に熱を入れ、3月末には全国の公務員に鑑賞を求める通達を出した。それは国家主席、習近平の夫人の彭麗媛(=ほう・れいえん※1)が、この映画の芸術指導を行ったことと無関係ではなかろう。

 ただ、無料でもらったチケットも捨てる人もあり、宣伝効果はそう芳しくなかったという。

 映画の基になった「白毛女」は文化大革命(文革)の時代、上演が許された8大革命歌劇の一つだ。中国国民党(※2)の統治下、地主から借金をした貧農が金利を払えず自殺する。その娘は山奥の洞窟に隠れているうちに、髪の毛が真っ白になってしまう。娘はやがて人民解放軍(※3)の前身である八路軍に救出され、国民党打倒の運動に参加する中で人間性を回復し、黒髪に戻る-という筋書きだ。

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