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【検証・文革半世紀(1)】「黒い懐刀」の異名持つ男の復帰が示す習近平政権の未来…「恥を捨てねば生き残れなかった」嵐は再来するか

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【検証・文革半世紀(1)】
「黒い懐刀」の異名持つ男の復帰が示す習近平政権の未来…「恥を捨てねば生き残れなかった」嵐は再来するか

 戚が活動を再開したのは2012年秋。習近平が党総書記に就任したのとほぼ同じ時期だ。

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 赤い嵐。そう呼ばれる文革は、1966年から約10年にわたり中国全土で吹き荒れた。文革直後の高官によると全人口の9分の1に当たる1億人が迫害され、約2千万人が死亡、政府幹部の75%が失脚した。

 東北部に下放され重労働を強いられた作家、梁暁声は、「強大な政治圧力の中で、人々は良識だけでなく羞恥心すら捨てなければ生き残れなかった。中国の歴史の中で最も暗黒の10年だった」と振り返っている。

 毛沢東の死去に伴い、文革を推進した十数人の中心メンバーは反文革派に一網打尽にされた。筆頭副首相だった張春橋は獄死、毛夫人の江青は自宅で首をつって自殺した。多くが悲惨な末路を迎えたが、戚だけが習近平の時代に再び脚光を浴びた。

 戚は江沢民、胡錦濤には否定的だったが、習近平だけは高く評価していた。

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 2013年の香港紙、明報の取材で戚は、「習氏には毛主席の後継者になってほしい。特権階級を倒し、中国の進路を資本主義の道から社会主義の道に戻してもらいたい」と語っていた。

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