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【iRONNA発】狭い檻で飼育する動物園は「必要悪」か 象のはな子をめぐり海外から「救出」を求める声も 佐藤栄記氏

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【iRONNA発】
狭い檻で飼育する動物園は「必要悪」か 象のはな子をめぐり海外から「救出」を求める声も 佐藤栄記氏

来園者に愛嬌(あいきょう)を振りまく象の「はな子」 =東京都武蔵野市の井の頭自然文化園 来園者に愛嬌(あいきょう)を振りまく象の「はな子」 =東京都武蔵野市の井の頭自然文化園

 日本最高齢のアジアゾウとして知られる「はな子」をめぐり、海外から「救出」を求める声が広がっている。「監獄」に閉じ込められた悲劇の象として紹介される一方、69歳のはな子を懸命に世話する動物園側は困惑を隠せない。はな子は本当に不幸せなのか。(iRONNA)

 私は井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)の年間パスポートを持っていて、しょっちゅう足を運んでいます。はな子の飼育場の前にはベンチがあり、私は大抵空いているそのベンチに座ります。なにせ、陸上哺乳類で最大の動物であり、しかも、その“国内最高齢記録保持者”が目の前で同じ瞬間を生きているのですから。

 ◆悪を善に変える一歩

 動物園とは人間からすれば、本来はまず見ることのできない野生の生き物を観賞し、楽しむことができる場所ですが、檻(おり)の中で一生を過ごし、死んでいく動物の立場で考えると、ものすごく悲しく残酷な場所に思えます。

 もう10年ぐらい前でしょうか、テレビで旭山動物園の園長である坂東元さん(当時は副園長)がこのことについて、「必要悪」という表現をされていました。動物園は人々を喜ばせるだけでなく、希少動物の繁殖や研究なども手掛けています。だから必要とした上で、本来は大地を駆け回る生き物を狭い檻に閉じ込めているのだから「悪」である、ということを正直におっしゃっていました。

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