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【スポーツCatchUp】ストップ!「鉄」の過剰摂取 マラソン再建へ日本陸連が本気モードで対策

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【スポーツCatchUp】
ストップ!「鉄」の過剰摂取 マラソン再建へ日本陸連が本気モードで対策

「貧血について考える」をテーマに開催された日本陸連主催の栄養セミナー。中高、大学の陸上指導者や栄養士など100人以上が参加した=4月10日、東京都内 「貧血について考える」をテーマに開催された日本陸連主催の栄養セミナー。中高、大学の陸上指導者や栄養士など100人以上が参加した=4月10日、東京都内

 日本陸連が「鉄剤」対策に本格的に乗り出した。「反ドーピングとともに定期的に徹底的にやっていく」と尾県貢専務理事。これだけ強い決意を示さなければならないのは、なぜなのか。何が陸上選手を蝕んでいるのか-。

 このテーマについて考えるには、まず、貧血について知らなければならない。貧血は血液中のヘモグロビン濃度が低下した状態をいう。ヘモグロビンは赤血球中に含まれ、酸素の運搬に重要な役割を果たす鉄を含むタンパク質だ。アスリートの場合は、このヘモグロビンの生成に必要な鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血が多い。

 とりわけ注意が必要なのが成長期のアスリート。筋肉が増加する時期には鉄の必要量が増え、一方で、発汗が増えれば汗で体外に排出される鉄の量が増える。女性では月経による出血もある。なお、剣道や陸上の長距離種目などでは、何度も足を強く踏みつけることで足底の毛細血管に衝撃が加わり、赤血球が破壊されることもある。

 貧血になると疲れやすくなったり、力が入りにくくなり、「練習ができない」「記録が伸びない」「だるい」などの症状が出てくる。これら貧血の治療で使われるのが鉄剤だ。サプリメントでの摂取や静脈注射で体内の鉄を増やすのである。

 問題となっているのは、ここだ。

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