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【スゴ技ニッポン】ヤケトリ屋ってなんだ? 鉄の熱処理焼けを除去する薬剤を開発 橋梁などインフラの長寿命化も

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【スゴ技ニッポン】
ヤケトリ屋ってなんだ? 鉄の熱処理焼けを除去する薬剤を開発 橋梁などインフラの長寿命化も

熱処理アフター6が入った洗浄機に「焼け」が付いた金属の板を入れると、じわじわと「焼け」が落ちていく 熱処理アフター6が入った洗浄機に「焼け」が付いた金属の板を入れると、じわじわと「焼け」が落ちていく

 環境ベンチャーのエココスモ(横浜市港北区)は、鉄やステンレスの熱処理後に発生する焼けを除去する薬剤を開発、販売に乗り出した。PH(酸アルカリ度)1と強酸だが、水溶性のため安全性が高いのが特徴だ。

 この除去剤「熱処理アフター6」は、食品添加物にも使われている無機リン酸の一種である「オルトリン酸」を主成分に独自技術で生成した。カドミウムや鉛、ヒ素といった有害物質を一切含んでおらず、誤って素手に除去剤が付いても水で洗い流せる。ただ強酸のため工場からの排水時には重曹や消石灰で中和する必要がある。

 液体とゲル状の2種類があり、液体は鉄やステンレス用。超音波洗浄機に、焼けを除去したい部品と除去剤を入れると数分から20分程度で処理を終える。実際に除去剤が入った超音波洗浄機に縦2.5センチ、横2.5センチ、厚さ0.3センチの金属板を入れると、約20分で焼けがきれいに取れた。一方、ゲル状のものは鉄専用で、大きな鉄板などに直接塗布し約1時間後にふき取る。

 除去剤を使って処理すると、鉄の表面がリン酸化鉄で覆われる。このため「めっきや塗装の密着性が増し、錆びなくなる」と賀籠六実社長は説明する。高度成長期に完成した橋梁の鉄骨などで腐食が進むケースも少なくないが、この除去剤を使えばこうしたインフラの長寿命化にも役立つという。

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