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【難読地名を行く-茨城編】湿地が由来?水害の過去も 取手市小浮気(こぶけ)

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【難読地名を行く-茨城編】
湿地が由来?水害の過去も 取手市小浮気(こぶけ)

小貝川の氾濫によってホームの上まで冠水した国鉄藤代駅=昭和25年8月(取手市埋蔵文化財センター提供) 小貝川の氾濫によってホームの上まで冠水した国鉄藤代駅=昭和25年8月(取手市埋蔵文化財センター提供)

 茨城県取手市宮和田にあるJR常磐線の藤代駅から国道6号を西に約2キロ。バイパスと交わる付近の田園地帯は、「小浮気」と書いて「こぶけ」と読む。取手市の大字だ。どのような由来があるのだろうか。

 取手市に合併する前の藤代町が編集した「藤代町史」には、以下のように書かれている。

 「地名の『ふけ』とは、深田とか沼沢地を意味し、後背湿地である」

 湿地だった一帯を、その特色に合わせて「ふけ」と名付けたようだ。同様の由来を持つ地名は、滋賀県守山市の「浮気町(ふけちょう)」にも見ることができる。

 取手市はほぼ全域で利根川と小貝川に囲まれており、地の利を生かして古くから稲作が盛んだった。一方で、幾度となく水害に悩まされてきた歴史を持つ。

 取手市埋蔵文化財センターの飯島章センター長によると、戦国時代以前は小貝川に堤防はなく、周辺は沼地だった。江戸時代に入ると治水事業が行われて川筋も安定したものの、大雨の際には濁流が田畑や住宅をのみ込んできた。

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