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【経済インサイド】鳴り物入りの少額投資非課税制度「ジュニアNISA」 使い勝手の悪さに不満の声続々

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【経済インサイド】
鳴り物入りの少額投資非課税制度「ジュニアNISA」 使い勝手の悪さに不満の声続々

「ジュニアNISA」が本格的にスタートし、証券各社は新たな顧客の獲得につなげようと取り組みを強化している=4月22日、東京都中央区のみずほ証券本店営業第1部 「ジュニアNISA」が本格的にスタートし、証券各社は新たな顧客の獲得につなげようと取り組みを強化している=4月22日、東京都中央区のみずほ証券本店営業第1部

 4月から本格的にスタートした、0~19歳の未成年者のための少額投資非課税制度「ジュニアNISA(ニーサ)」。親から子、祖父母から孫へと世代間で資産を移転し、非課税で運用することで将来の教育資金づくりなどに役立ててもらうことを狙っているが、肝心の口座開設の動きは盛り上がっていないようだ。制度の仕組みが複雑で理解に時間がかかる、口座開設に必要な書類が多い、といった点が壁になっている。

業界首脳「極めて鈍い」

 「出足は極めて鈍いと感じている」。全国の証券会社で構成する日本証券業協会の稲野和利会長は4月20日の記者会見で、始まったばかりのジュニアNISAについてこう語った。その上で稲野会長は、十分にデータを持ち合わせていないと前置きしつつも、「4月月間の口座開設数は10万口座には満たないのではないか」との見方を示した。

 実際、証券大手の担当者も「問い合わせはいただいているが、実際に口座を開設して運用するという段階までにはなかなかいたっていない」と苦戦を認める。

 資産運用会社の野村アセットマネジメントは1月、2016年中に開設されるジュニアNISA口座の数は、日本の未成年者人口の約7%にあたる155万口座に達するとの試算を示した。これに対し、証券業界内では「足元の状況では、とてもそんな感じはしない」と厳しい見方が多い。

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