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【食の安全考】「減塩で健康」は本当なのか? 制限し過ぎで「不健康」にも…

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【食の安全考】
「減塩で健康」は本当なのか? 制限し過ぎで「不健康」にも…

1食で5グラム超の塩分を含むラーメン。健康のために汁は残そう 1食で5グラム超の塩分を含むラーメン。健康のために汁は残そう

 世界的な減塩運動が進む中、海外で「過度な減塩はかえって健康に悪い」とする論文も出てきた。確かにWHO(世界保健機関)基準の食塩1日5グラム未満だとラーメンやすき焼きも1食分でさえ食べられず、大方の日本人としては精神的な健康によろしくない。ただし、日本人の塩分摂取量は世界的にも高水準で、高血圧の専門家は「さらなる減塩が必要」。では、ちょうどいい「塩梅」とは-。(平沢裕子)

 そもそも減塩が勧められるのは、食塩摂取量が高血圧と関連し、減塩し血圧を下げることで脳卒中など心血管疾患が減るという研究成果が報告されているためだ。主に欧米での研究結果から、WHOは1日5グラム未満を勧めており、これを基に米国は1日5・8グラム未満を推奨している。

 これに対して、米国医学研究所(IOM)が、2013年の報告書「集団におけるナトリウム摂取-証拠の評価」で、「基準未満にすることが、心血管疾患や全死亡(病気による死亡)を減少させる、あるいは増加させる証拠はない」と反論。塩分量を制限し過ぎることで逆に健康に悪影響を与える可能性を示唆した。

 これまで塩分は減らせば減らすほど良いといわれていただけに、この報告書は海外で大きな波紋を呼んだ。

 しかし、食品安全委員会の佐藤洋委員長(医師)は「弊害が起きるといわれる食塩摂取量は、1日2~3グラムとかなり少ない量。これはほとんど塩味のない食事で、日本人でそこまで減塩している人はいない。減塩し過ぎを心配する必要はないだろう」と指摘する。

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