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【防衛最前線(68)】陸自の87式偵察警戒車「87RCV~ブラックアイ」 静粛性を確保できるコンバットタイヤ6本で時速100km

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【防衛最前線(68)】
陸自の87式偵察警戒車「87RCV~ブラックアイ」 静粛性を確保できるコンバットタイヤ6本で時速100km

火力と装甲、機動力をあわせ持つ87式偵察警戒車(陸上自衛隊提供) 火力と装甲、機動力をあわせ持つ87式偵察警戒車(陸上自衛隊提供)

 最前線での戦闘を有利に運ぶためには、正確な敵情を探る必要がある。陸上自衛隊の各偵察隊にはフットワークを重視した偵察用オートバイや軽雪上車(スノーモービル)などが配備されているが、時には敵と遭遇する可能性の高い任務も発生する。オートバイにはない火力や装甲防御力を持つ「87式偵察警戒車」の出番となる。

 部隊では「87RCV」と呼ばれることが多く、「ブラックアイ」の愛称も持つ。主武装として砲塔にスイス・エリコン社製の25ミリ機関砲を装備。乗車定員は5人で、車長、砲手、操縦手のほか、前方偵察員、後方偵察員を乗せ、全周囲を警戒できる。陸自幹部は「あくまで偵察が目的だが、軽易な戦闘も可能な能力を持つ」と説明する。

 機動性も重視した。装甲車なので車体重量は15トンと重いが、6つのコンバットタイヤを採用することで、路上では時速100キロの速度を出せる。タイヤを採用した装輪式車両は、戦車のような装軌(無限軌道)式に比べて未舗装路面での走行性能では劣るが、偵察車に不可欠な静粛性を確保できるというメリットもある。整備も容易で、導入コストも安く済む。

 偵察警戒車は通常の偵察に加え、「威力偵察」と呼ばれる任務で主力の役割を果たす。威力偵察とは、敵の戦力や装備を把握するため、実際に敵と交戦したり、敵が潜んでいそうなエリアに射撃を加えたりする軍事作戦を指す。敵の撃破よりも素早く撤退して情報を持ち帰ることが優先されるため、一定の火力と装甲、機動力を持つ偵察警戒車が威力を発揮するのだ。

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