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【ローカルプレミアム】幻のサクラマスが栃木県の河川を続々と遡上している 体長60㎝の大物も 強力な引きがが釣り客を魅了し…

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【ローカルプレミアム】
幻のサクラマスが栃木県の河川を続々と遡上している 体長60㎝の大物も 強力な引きがが釣り客を魅了し…

平成26年5月、大田原市の那珂川で県内の男性がルアーで釣った体長65.5センチのサクラマス(県水産試験場提供) 平成26年5月、大田原市の那珂川で県内の男性がルアーで釣った体長65.5センチのサクラマス(県水産試験場提供)

 栃木県内の河川を遡上(そじょう)する季節を迎えている幻の魚、サクラマス(戻りヤマメ)の生息数が最近、増加しているとみられている。遡上の時期、体長60センチ超えの大物も潜み、強烈な引きが釣り人を引きつけてやまないサクラマスは、1シーズンに1匹かかるかどうかの獲物だったが、放流量や水質浄化を背景に増えている模様だ。同県は今季から漁協など関連機関と連携し、本格調査に入る。

(宇都宮支局 川岸等)

 3年前の5月中旬。早朝で曇り、微風と絶好のコンディションの中、大田原市のそば店経営、清矢彰さん(59)は那珂川のいつものポイントに立った。

 7・5メートルの渓流ざお、細めの釣り糸に餌はクロカワムシ。上流から1投、次いで2投目を流すと、目印が一瞬止まり、獲物は一気に下流方向に走った。

 「来た、サクラマスだ」。強烈な引きに糸を切られないよう、獲物の動きに合わせながら慎重にさおを操った。格闘20分余り。仕留めた獲物は体長45センチの大物だった。

 「マグロの一本釣りじゃないけど、一回釣ったら病みつきだね。憧れの魚だ」と清矢さん。身はピンク色、塩焼きで食べた。富山県名産マスずしの材料だけに美味に違いない。

 那珂川では、桜が散り始める4月中旬に始まり、7月ごろまで釣れる。アユ釣り解禁前の5月連休には千葉、埼玉両県などからも、疑似餌を使うルアー釣りの釣り人でにぎわう。

 地元の釣具店によると、餌釣りが一番よく釣れ、年間20尾以上釣り上げるサクラマス専門の釣り人もいるという。

 サクラマスは生息域の東日本各地でダム建設や水質汚濁が進み、減少傾向とみられてきたが、清矢さんらによると、十数年前から遡上数が増え、釣り人の間で話題になっていた。

 栃木県の足利市や佐野市を流れる渡良瀬川でも同じ状況で、管轄する渡良瀬漁協の山野井淑郎(よしお)組合長(69)は「下水道整備に伴う水質浄化とヤマメ放流量の増加」を要因に挙げる。同漁協の放流量は10年前の10倍だ。

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