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【薬価危機-迫られる選択(2)】国と製薬会社、高額薬めぐる攻防 引き下げルール化に米業界反発「1日延命 いくら払えるか」

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【薬価危機-迫られる選択(2)】
国と製薬会社、高額薬めぐる攻防 引き下げルール化に米業界反発「1日延命 いくら払えるか」

 ワシントンに本拠がある米国研究製薬工業協会(PhRMA)のマーク・グレイソン氏は産経新聞の取材に、「創造的で売り上げの大きい薬の価格のみを引き下げるルール。製薬の創造性に打撃を加える政策は、日本の薬価制度への信頼を損ねる」と批判する。

 ソバルディは昨年5月、ハーボニーは同8月保険適用され、それぞれ1錠あたり約6万円と8万円。患者負担は低額だが、12週で約500万~700万円かかる高い薬だった。だが、慢性肝炎は、高確率で肝硬変や肝がんに移行する。そんな将来のリスクや治療費も減らす薬として市場は急拡大。それが3割の大幅引き下げとなった。

 東京都練馬区の女性(65)はハーボニーの服用でウイルスが消えた。感染したのは17歳のとき。インターフェロンの治療も受けたが、半年後に再燃した。「今は、長く気がかりだった夏休みの宿題を終えた感じ」と喜ぶ。

 東京慈恵会医科大学の石川智久准教授(消化器・肝臓内科)は「12週で9割以上のウイルス感染が治ることが分かっている。米国では、現状のまま使用すれば2035年にC型肝炎が珍しい感染症になるという研究もある」と評価する。

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