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【秘録金正日(71)】3代世襲に異を唱えた金正男「無謀な挑発をする弟に後継者の資格があるのか」

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【秘録金正日(71)】
3代世襲に異を唱えた金正男「無謀な挑発をする弟に後継者の資格があるのか」

 金正日(キム・ジョンイル)が4年ぶりに訪中した後の2010年5月下旬、韓国・済州島(チェジュド)では、日中韓首脳会議が開かれる。

 会議前に中国首相の温家宝と会談した韓国大統領の李明博(イ・ミョンバク)は、3月に起きた哨戒艦「天安(チョナン)」撃沈が北朝鮮の攻撃であることを裏付ける残骸写真や北朝鮮の魚雷設計図を示し、国連安全保障理事会による対北非難決議へ賛同を求めた。

 「中国は誰も擁護しません。ただ、(北)朝鮮を窮地に追い込みすぎると朝鮮半島情勢はいっそう不安に陥るでしょう」

 煮え切らない答えに、李は「中国の消極的な態度」が北朝鮮の判断を誤らせると決断を迫った。

 「(自分の)子息であっても放っておくと、悪い癖は永遠に治せません。一度は正す必要があります」

 「私は誠実な人間です。これからを見守ってください」

 温は、明言は避けつつも、働き掛けをする用意があることを示唆した。

流浪の長男がメールを送ったわけ

 金正日は8月にも中国を訪ね、父、金日成(イルソン)の抗日活動の足跡をたどった。東北部の吉林市では、父の母校、毓文(いくぶん)中学校を見学し、朝鮮戦争中に妹の金敬姫(ギョンヒ)と一時疎開し、つらい時期を過ごしたカトリック聖堂にも立ち寄る。

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