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【満州文化物語(21)】月俸600万円の研究者も! 高給ぞろいだった満鉄嘱託

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【満州文化物語(21)】
月俸600万円の研究者も! 高給ぞろいだった満鉄嘱託

満鉄の嘱託名簿(満州会提供) 満鉄の嘱託名簿(満州会提供)

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 哈爾濱(ハルビン)学院の25期生(昭和19年入学)で戦後、日ソ東欧貿易会ソ連課長やモスクワ大学客員教授を務めた神代喜雄(くましろよしお)(89)は、奉天(現中国・瀋陽)の千代田小学校の出身だ。

 同小の前身は、満鉄がつくった満洲教育専門学校の付属小学校。実験的なエリート教育、特殊教育を実践したユニークな学校として知られている。

 神代の先輩には、亜細亜大学学長を務めた衛藤瀋吉(えとうしんきち)や作家の安部公房、日銀総裁の三重野康(やすし)、東武百貨店社長の山中●(=金へんに貫)(かん)ら、錚々たる顔ぶれがいた。

 衛藤の父親は“伝説のライブラリアン”で満鉄奉天図書館長の衛藤利夫(1883~1953、戦後・日本図書館協会理事長)。自宅は神代家の隣だった。神代は、「隣り合っている庭越しに(瀋吉の)部屋が見える。朝3時にはあかりがついて勉強を始めていたのを覚えていますよ」

 反対側の隣家は、後に伊藤忠商事の社長となる越後正一(まさかず)宅。こうした神代の人脈は戦後、意外な形でつながってゆくのだが、その話は稿を改めて書きたい。

月棒は600万円

 衛藤利夫には伝説の武勇伝がある。熊本の五高(旧制)時代「栗野事件(外交官子息の不当な転校問題に生徒が抗議し大騒動になった事件)」にかかわり、退校処分となるが、実は大川周明(しゅうめい、思想家・A級戦犯として起訴)らが主導的な立場だったのに、衛藤がひとり事件の責任を背負ったというエピソードだ。

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