産経ニュース

【中国軍事情勢】中国海軍が南シナ海で米空母さえも挑発し続けるのは、実戦型演習で対抗能力に自信を深めている証拠にほかならない

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【中国軍事情勢】
中国海軍が南シナ海で米空母さえも挑発し続けるのは、実戦型演習で対抗能力に自信を深めている証拠にほかならない

2014年5月、上海沖で行われた中露合同演習で、火砲を撃つ中国海軍・北海艦隊の駆逐艦ハルビン(AP) 2014年5月、上海沖で行われた中露合同演習で、火砲を撃つ中国海軍・北海艦隊の駆逐艦ハルビン(AP)

 また論文は、Y9とY8Jが、対艦弾道ミサイルDF(東風)21Dの終末段階での誘導を目的としている可能性にも言及している。

 空母戦闘群をいまだ編成できず、防空や警戒監視の能力不足が指摘されてきた中国海軍だが、この論文の指摘が正しければ、その不備を長距離航行が可能な航空機で補おうとしていることになる。

 中国軍の「弱点」を検証した米ランド研究所の15年の報告書「中国の不完全な軍事変革」は、中国軍の訓練は往々にして能力の「高さ」を誇示するものが多く実戦的ではないと指摘している。だが、解放軍報が15年末の南シナ海での演習の「失敗」を報道していることからみれば、シナリオ通りの楽な演習をこなしているとはいえなさそうだ。「ハード(装備)は近代化されているが、ソフト(練度)はまだまだ」という中国海軍への偏見をいつまで持ち続けられるのか、予断は許されない。

「ニュース」のランキング