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【ベビーカー引きずり事故】20代女性車掌はなぜ緊急ブレーキをかけられなかったのか…あわや大惨事、見過ごされた4つのチェックポイント

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【ベビーカー引きずり事故】
20代女性車掌はなぜ緊急ブレーキをかけられなかったのか…あわや大惨事、見過ごされた4つのチェックポイント

東京メトロが公開したドア検査。厚さ15ミリ以上の物がドアに挟まるとセンサーが作動することになっている=5日午後、東京都江東区(桐原正道撮影) 東京メトロが公開したドア検査。厚さ15ミリ以上の物がドアに挟まるとセンサーが作動することになっている=5日午後、東京都江東区(桐原正道撮影)

 東京メトロ半蔵門線九段下駅で4日、電車がドアにベビーカーを挟んだまま走行した事故があった。子供は乗っていなかったが、ベビーカーは約100メートルにわたってホームを引きずられ、駅の端の柵にぶつかり大破した。幸いけが人はなかったが、東京メトロは20代の女性車掌から当時の事情を聴き原因究明作業を続けている。あわや大惨事という事故。なぜ電車は止められなかったのか-。

わずか80メートル先のベビーカーを見えず

 東京メトロなどによると、電車は事故を防ぐために4つあるチェックポイントで停止せず、事故を起こしていた。

 事故が起きたのは4日午後3時ごろ。10両編成の前から6両目に乗ろうとした男性が、2台のベビーカーを1台ずつ乗せようとしていた。家族とみられる女性と幼児2人は先に乗り込み、男性は1台目を乗せた。この後、2台目を乗せようとして左前輪部の細いパイプがドアに挟まれた。

 最初のチェックポイントは、ドアが開いていることを示す車両側面のランプ。何かがドアに挟まり15ミリ以上開いていた場合は点灯し続け、車掌は発車の合図を出せない。電車自体も出発できない仕組みになっているが、今回は異常が検知されなかった。検知装置は正常に作動していたが、挟まったパイプの直径が15ミリ未満だった可能性があるという。

 次のポイントとなる窓から身を乗り出しての目視確認でも、ホームは比較的見通しの良かったにもかかわらず、車掌はドアに挟まっていたベビーカーを見つけられなかった。車掌から見ると、4両先、わずか80メートル先を引きずられているベビーカーが見えないのはどういうわけなのか。東京メトロ広報も「通常なら気づくべきですが…」と首をひねる。

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