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「香港がチベットに」暗黒の10年後を描いた映画がヒット 「思考のウイルスだ」と中国メディアは酷評

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「香港がチベットに」暗黒の10年後を描いた映画がヒット 「思考のウイルスだ」と中国メディアは酷評

オムニバス映画「十年」でメガホンを取った監督ら。左端が周冠威氏、右端が伍嘉良氏=3日、香港・中環(ロイター) オムニバス映画「十年」でメガホンを取った監督ら。左端が周冠威氏、右端が伍嘉良氏=3日、香港・中環(ロイター)

 2025年の香港の未来像を予測して描いた自主制作映画「十年」が注目を集めている。中国共産党の強まる一方の管理下で暗黒の時代を迎えた香港社会をテーマにした5話構成のオムニバス映画で、昨年12月17日に封切られた時、上映する映画館はたった1館だったが、口コミで評判が広がり、またたく間に香港中で上映されるようになった。香港での興行収入は、世界的なヒットを記録しているSF映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を上回り、香港のアカデミー賞といわれる「香港電影金像奨」で最優秀作品賞にもノミネートされている。一方、中国国営メディアは「思考のウイルスだ」と酷評した。

焼身抗議や暗殺…リアルに

 「十年」は、いずれも30代の香港の若手映画監督5人が共作したもので、上映時間は104分。制作費は短編5話の合計で50万香港ドル(約730万円)にすぎなかったが、2月の上映最終日までの興行収入は600万香港ドル(約8800万円)を超えた。まだ見ていない香港市民から再上映を望む声が強まって香港全土でまた上映され、香港電影金像奨(4月3日発表・授賞式)でも最優秀作品賞の有力候補になっている。

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