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【衝撃事件の核心】靖国神社に向けられた韓国人被告の劣等感 「爆発音」事件はネット上での反響への渇望から生まれた

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【衝撃事件の核心】
靖国神社に向けられた韓国人被告の劣等感 「爆発音」事件はネット上での反響への渇望から生まれた

韓国人の全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者=東京都千代田区麹町の麹町警察署(納冨康撮影) 韓国人の全昶漢(チョン・チャンハン)容疑者=東京都千代田区麹町の麹町警察署(納冨康撮影)

初来日し靖国神社で装置を… それでも「称賛」得られず…

 準備を整えると、全被告は割安の航空券を入手し、11月21日、日本へと向かった。黒色火薬やパイプ、タイマーなどを「部品」として持ち込み、韓国での保安検査を通り抜け、羽田空港に到着した。

 当初、本殿に装置を仕掛けるつもりだったが、警備員がいたため、トイレに装置を仕掛け、装置を起動させた。その後、現場を離れた全被告は韓国へ帰国した。

 計画通りに進んだとも言える犯行。だが、結果に納得できなかったようだ。報道やインターネットの書き込みには「期待したほどの反響がなかった」。称賛されるはずだったのに、批判的な内容も目立った。「よく書かれていない」。装置をトイレに仕掛けたことが失敗だった、と思い込むようになったようだ。

 さらに、日韓のマスコミが次々と接触を図り、捜査の手が近づいているようにも感じた。「どうせ捕まるなら、もう一度日本に行って大きな騒ぎを起こし、日本の関心を引いてから捕まろう」。再来日を決意して改めて準備を始めた。

 大きな騒ぎを起こすにはより威力のある装置を、本殿に仕掛ける必要がある。「日本で圧力鍋を購入してボストンマラソンで使われたような爆弾を作り、本殿に仕掛けることなどを考えた」。ネットで製造法を調べ、圧力鍋の日本語での表現も確認し、携帯電話に登録した。だが、来日直後に拘束され、次の計画は実行されなかった。

現場で起きたのは「爆発」ではなく… エスカレートしていた一匹狼の犯行

 全被告は慎重な捜査の末、火薬類取締法違反や関税法違反容疑でも再逮捕され、3月16日、同罪などで起訴された。公安部は事実上、捜査を終結。「爆発音事件」と称されたことの顛末(てんまつ)も、明らかになった。

 全被告が仕掛けた装置について、ある捜査関係者は「時限式発火推進装置」と表現する。公安部の調べでは、事件当時、パイプ内の火薬が急激に燃焼して、大きな音が発生。勢いでパイプは飛び跳ね、天井を突き破っていたとみられる。

 鑑定では、パイプが実際に飛び跳ね、ベニヤ板を突き破ることもあった。人を殺傷しうる威力だが、現場を調べた結果、「爆発」が発生した際に残る残渣は見つからなかった。装置の構造などについても検証を重ねた結果、より刑罰が重い爆発物取締罰則に該当するような「爆発物」ではないと判断された。

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